※創作ストーリー美日々25話~が有ったとしたら・・・(2)

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※創作続編 ・第25話・・・・・ 『それぞれの思惑 』

▼ Part 2, 《 ヨンスへの 更なる試練 》


そしてその会場には・・・
ヨンスがミンチョルと一緒に仲睦まじく訪れていた。

一方、権威ある研究発表で名声を欲しいがままに韓国医学会で頂点に君臨しているソン・ギュトン教授自らが、今回の難病を抱えた患者ヨンスに対し異常な関心を抱き自から担当すると言いヨンスの術後の治療にあたっていた。
海外を含めて医大のドクターを勤め相当数の患者を診てきたが研修医時代を含め、検体検査の主要3項目 (白血球数・赤血球数・血小板数)の数値データのトレンドと他の成分値も含め自分の目と頭を疑うほど未だ見たことも体験したこともない驚きと、奇跡にも似た結果に、意外な感覚と動揺を覚えヨンスの担当専門医として衝撃を受けながら懐疑と感慨にふけっていた。
術後のヨンスの体はそれ程までにドナーと適合し、回復しつづけて正常値を占めつづけるようになってきていた。

確率からいってかすかな成功しか期待することができず、生死を賭けた難しい慢性骨髄移植手術であった。
胸が締め付けられるような周りの心配をよそに運良く無事に終え、その後の経過も、時々刻々日々変動を伴い一喜一憂しながら当初はすごして・・
症状が安定せずさ迷いつづけたもののヨンスの長い無菌室での閉鎖された過酷な入院闘病生活も、何とか人並み外れた強い生命力で耐え切っていた。
ヨンスを守る運命の五色(白・赤・青・黒・黄(金色))と、宇宙から持たされる透明色が発揮する目に見えない力に支えられ包まれているかのように・・
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「ヨンスさん そろそろ無菌室を出て病室を変わって様子を見ましょうか?」
「えーっ! 何て 何て 言われたんですか!? 今っ!」
「もぅ 一度!もぅ 一度! 言ってもらえますかっ!」
「一般の人と同じ病室に変わって、同じような生活をしてみましょうかって、言ったんですがね」
「やはり、  嫌かな・・・? 」
「それって もしかして もしかして 治ってきてるってことですかっ!?」
「わーぁ うれしい夢のようです・・・ 夢じゃないですよね~ 嘘なのじゃないですよね~」
「この私の言うことが信用できないんですか?」
「この国で この医大で 私の言うことを信用しないのは誰もいませんよ」   
「ヨンスさんは それでも私を信用したくないのかな・・・?」
「いいえ~ そんな あんまりにも 嬉しくって・・」  
  ひとりでに涙がこぼれ ヨンスの頬を濡らしていた・・・
「ありがとうございます ほんとに ありがとうございます」
「私に礼なんか言う必要はありませんよヨンスさん あなたの頑張りと生命力の成したワザですから」
「それじゃ今日は週末ですから 来週早々にでも病室を変わりましょう」
「家族の方には 私から連絡をしておきますから あのご主人様でいいですね」
「それと 何かあったら何でも聞いてください」
「いいえ 先生の言われる通りにしますので これからもよろしくお願いします」
「ただ うれしくて うれしくって」 
ヨンスの顔色はみるみる赤みを増し
目の光も生きいきと力強くなっていった・・ 





その後一般病棟に移り普通の食事と生活をしつづけしばらく経過を見守っていた、心配していた不安も一掃され安定状態はかわらず、やっと退院の許可を得ることができた。

退院して家に戻ったヨンスは、直ぐミンチョルから贈られた強い思いが込められた、
かすかにブルー帯びた希望や願いを叶え幸せが訪れてくると言われる
透明色の
指輪を、
左手薬指に嵌めた・・・
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・・・” ミンチョルの戸籍上での誕生日である旧暦での、2月に合わせ

新暦と旧暦とを勘違いし、幼い頃から都合よくクリスマスの新暦12月25日生まれだと思い込んでいたヨンスも戸籍上の誕生日は、1974年で韓国の旧暦法にちなんで届けられていた。
[その日は旧暦で11月25日(金の兄庚子の干支の日)となって・・・違っていた]

旧暦の12月25日は、新暦での2月5日(水の兄壬午の干支の日)に当たって
ミンチョルの首に掛けられていたネックレスは、ただ単なるジュエリーとしてのオシャレなのではなく実は自分の誕生石 『 ア メ ジ ス ト 』 だった。

アメジストは肉体的に血液に働きかけ体を活性化し、能力愛の波動が収められ
苦しみを歓喜に変質させ大きな潜在益を引き出し与えてくれ、邪悪な思念波を除去し、
気持ちの良い癒しを招き、知力を高め常にその人の体の一部とすべき石で
恋愛のパワーが増幅し、頭脳が活性化され、直感力を高め、精神を安定させ、
魔除け効力もあり波動そのものが、生まれつきや外に現れる関わり合いを持つ
力を引き出してくれる石で、ペンダントにして首にかけ胸腺中枢の上に来るように
身につけていると治療用にもなり出来る限りの気性をコントロールしてくれる
不思議なパワーをもっていることを、ニューヨークに近いボストンの
バークレー音大留学時代に講義を受けミンチョルはそのことを知っていた。

数年の年令差があったが、ミンチョルはヨンスと同じ2月5日生まれで
新旧の暦が成したいたずらとはいえ、偶然にも陽暦の太陽暦と、
陰暦の月の満ち欠けでみる陰暦とで、まるでヨンスと同じ日が誕生日となっていた。
これに気付いたミンチョルは、一般的にアメジストは紫色だと思われがちだが、
元は水晶なので、五行説の5色の正式基本色の根源である、
どの色にも染まっていない自分の思いと願いを込めた自分とヨンスの守護色である、
かすかなブルー(水色)おびた透明色のアメジストを選んでいた・・・
秘密のまま、自分のかけてるネックレスと同様にヨンスに、
その自分の全てを賭けた真心と全身全霊を託し贈っていた。

ちなみに、このアメジストの持つ効力は、『 真 実 の 愛 』・恋愛向上・幸福・情熱・希望・調和・気高さ・誠実・潜在的な魅力、能力のシフトアップ・動脈、血管系に直接作用し健康増進・精神的なバランス調整、・勝利・栄光であった。

*二人の誕生花は 『 桜  草 』 :Primula Sieboldii 
   ・・・・・ 花言葉は・・・青 春 の 希 望 と 苦 悩

*そして、星 座は 『 水 瓶 座 』 であった

ヨンスは一般病棟に移されてから、仕事の合間もぬい毎日病室に一緒に寝泊まりしながら仕事に通うミンチョルから、ある日初めてあの指輪に込められていた秘密と、ミンチョルの熱い切なる想いを聴き感涙した。
アメジストは、宇宙の彼方の惑星である地球の大きさの約 318倍と言われ木星の放つ影響を無限大に受けそのパワーの威力の程は未だ未知数だと言われている(月は地球の4分の1の大きさ)

今回の大手術と長期間の入院や闘病生活を通し、ヨンスは
宇宙が放つとミンチョルが言う未知なる力に感謝し信じていた・・
以前、亡き母親の命日の時にもヨンスを美術館に誘い、
星空に例えて思いを語っていたことがあった・・・

ヨンスは、セナの復帰CDがヒットチャートのトップをキープし独走している中、
歌謡コンサートでの出場が決まりナレの気くばりで会場前列特等席に招待され
ミンチョルとにこやかに仲睦まじく訪れていた。

ミンチョルとヨンスはセナの控え室を訪れ
「セナ すごい人気じゃないか!この曲は大ヒットするよオメデトウ!」
「よかったわね ホントにお姉ちゃん嬉しい・・・」 
  ヨンスの目には涙が
「ありがとう わたしもこんなに嬉しい日はないわっ! みんなお姉ちゃん達のお陰よ」 
  セナは泣きそうだった
「こんないい日に泣いちゃダメよ うまく歌が歌えなくなるわよ」 
  セナの涙をハンカチでそーっと拭き
「私は何にもしてないわよ セナ あなたが負けずに一生懸命頑張ったからよ」
「私達は会場で、これから楽しみに聞かせてもらうわ がんばってね!」

そう言いながらヨンスとミンチョルは、会場の指定席へと向った。

セナのステージも終り数日が経った・・
この時、実はまだヨンスは人前でだけ明るく元気そうに振る舞っていた、
がホントの体調はごまかしていた。
一応の移植手術は成功し骨髄も奇跡的に適合しもう危険は消え去ったかに思えたが、
まだまだその後の経過動向を見守るしかない状況だった。
骨髄が正常な働きをし、赤血球(RBC)、白血球(WBC)、血小板数などを
いつも正常に作ることが出来るかは
まだまだ長期間にかけて、検体検査をしつづけ様子をみていくしかなかった・・・

ヨンスの骨髄が作り出す、造血幹細胞が増え 
 (赤血球は ヘモグロビンと酸素の運搬役割を、白血球は免疫を、血小板は血液凝固の働きを)
ヨンスの体に合ったように、正常な働きを、永遠にしてくれる事を ただ祈るしか・・・
勿論、食事の内容やら適当な運動と休息には細心の注意ははらっていた。
が、家事をしてたり、ミンチョルが設立した新会社にいたり、デザィン学校で仕事をしている時
急に 頭がボーッとしたり、目眩がしたりし
体から 全身の力が抜けていくような 症状がしばしば出ていた・・
それでも、幸いにして倒れこむような事は無かった。

退院はして、普通の生活に戻ったものの、ふと不安が襲い 
  やはり・・・ 私の体は・・・ ダメなのか・・・ 
今は色々と忙しすぎて、ちょっと無理のし過ぎなのだと・・・  
不安を払うため勝手に、そう思おうとしていた・・
周りの皆んなに余計な心配をかけまいとし気づかれないよう 
医大の担当医にさえもその事を言わずにいた。
ヨンスは、やるべき事はやったのだからこれ以上
自分の宿命と運命を素直に受け止め逆らわないで生きよう・・ 
無理やり弱い自分の未練な気持ちを絶ちきり、心に決めつけ自分に言い聞かせていた。
神様の言いつけどうりそれでいいわ。
それで充分倖わせだから・・・
自分に言い聞かせた・・・
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それでも
部屋の誰も居ない所では、止めども無い悔しさと悲しさの入り混じった涙が溢れだしていた・・

だけど、私は、もう病気なんかに 負けないわ・・・!
愛する優しいミンチョルと、大切な家族やみ~んなの気持ちを、もう哀しさでは裏切れない・・・
溢れ出る涙を目に一杯に溜め、口を一杯に閉じ震える頬で・・・   
暗い部屋の中で一人そうつぶやいていた。
そこには、人前でめそめそと直ぐ涙して伏せる、弱々しいヨンスは消え失せ、
今から多分襲って来るであろう目に見えない新たな病魔の恐怖との闘いに・・・
優しい涙顔だが、強い意志で敢然と立ち向かおうとし、
泣きながらも逞ましいヨンスが居た。

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忘れていたものを思い出したように

左手にキラッと光を放つアメジストをじーっと見つめ・・

やがて明日を迎えるであろう 遠い東の空を眺めつづけた・・

* そ * れ * で * は ** 創作続編 25話パート(2) * E N D *

Continued on the following page. ・・・
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  by raymirainya | 2006-09-12 19:32 | 創作続編 25話(2)

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