カテゴリ:あの時あの頃1-3( 1 )

 

※ヒューマンドキュメントストーリー【3】

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※A Certain Human Story  『 That time Those days 』

Part 1、 《 笑    子  》  ・・夏に夢見て・  (3) 


人生の壁に当たり岐路に立たされた勝也は
笑子と連絡もせず会わなくなっていた
勝也の頭から笑子が消え忘れられていった・・・

夏を迎えるある日勝也は電車に乗ってでかけた
6駅15kmほど離れた各駅停車で25分ほどのところへ
この地の中心をなしている谷刈市
市駅を降りて300mくらい歩いて3分ほどの人気端切れ屋「黒大屋」に初美姉ちゃんが家から毎日通勤で勤めていた
休日のときなど何度も来ていて少しは街を知っていた
その町をあてもなく一人歩いた
勤めるような目ぼしい店がないか探した

大手の自動車部品会社や織機会社など集中しひしめき勤め人も一際多くこの地方の中核をなすところだ
工業エリアと商業エリアがハッキリ分かれているが混在した街だ
時計屋、食堂、肉屋、着物屋、電気屋、八百屋、寿司屋、眼鏡屋、レコード店、宝石店、飲食店など色んな店が目に飛び込んでくる
なんとなく閃いた店
この市で一番大きな酒屋卸し販売店「萬冨士」が目を止めた
将来店を持つにはよい仕事だと脳裏を横切った
さっそく覗き主人らと面談した
その酒屋は70代であろう品の良い白髪のお爺さんとお婆さん、その跡取りに当たる相撲取りのように肥えた恰幅のよい40代の旦那さんとやはりふくよかな奥さんがいた
店の主人は書道家でもあり先生でもあった
女将さんは大浜の醤油屋の娘だといった
笑子と同じ地域だ
偶然とは言え驚いた
早速決めて住み込みで就職することにした
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家に帰ってから一方的に親に話した
親は何も言わなかった
父親は寂しそうな表情をし
黙ったまま冷や酒を飲みつづけた
勝也だけが父親と同じ十畳ほどの部屋で
幼いころから父親の手枕で一緒に寝起きしていた
勉強机も衣類も全部がそこに置かれている・・・

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  by raymirainya | 2006-09-19 17:14 | あの時あの頃1-3

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