カテゴリ:創作続編29-3-2( 1 )

 

経験のない年末の侘びしさ

年々、日本の年の瀬、年末年始の形相がおかしくなってゆく

経済成長、文化的生活の名の下に、右肩上がりの上昇ばっかを求め

0か100かの、極端でありえない指数値目標を追求しつづけ

今、日本のみんなは幸せなのだろうか、、、

てまえ勝手の私利私欲、見栄、楽、偉い、カッコづけ、、、

核家族化で、先祖も血筋も気薄になって、、、

人情だとか、助け合いだとか、優しさだとか、ぬくもりだとか、いごこちが消え失せ、いつしか個人主義、利己主義ばっかで、生きながらえる安心感が消えてしまっている

このままでいいのだろうか、、、

明日という日が、すばらしい未来という姿がみえない

そういいながら、わたしは上手く世渡りしてる

上手く生きてるつもり、、、

けど、やっぱ、多少は将来を考えてしまう自分も居る

今からを生きる子供たち、、、

夢だとか希望だとか、安定やら安心感なんて抱けるのだろうか

そう思いながらも、今日もリッチにあそびにゆく

けど、やっぱなんだか、どっかが心身ともに消化不良、、、

ここ10年以上、年に、4万人弱の人たちが毎年自殺し

何百万、何千万人もの人たちが、息を潜めながら、生きてゆくのに必死になっている

北朝鮮と何が違うのだろう

今、一刻をあえいでいる人たちからみれば、、、

さすがに、いくら馬鹿で阿呆な私でも、ちょつと気になる昨今のアラカルト

たった145年ほど前の明治維新も革命

いまは、国民による革命やら改革がなくなってしまった

なんとなく自分を含め、さみしいし情けない


2008年12月30日(火)・・・晴れのち曇り・・・8℃~2℃


※ 創作続編 ・第29話・・・・・ 『 陽   光  』

Part 3・(完結版)・ 《ミンチョルとヨンスの ・・・ 家  族》


***前ページ3-1~の、つづき、、、

そのミンチョルが引いた二枚は 雪の中で 笑って遊んでいる 幼い絵と 10才くらいの少女になった 絵だった・・
チョンサが一緒に この部屋に 居るような 和やかで 明るい空気に包まれた
そして ミンチョルが言った
「 ね  ヨンス  チョンサの絵って  全部で 何枚描いたの   」
「 え  全部で 10枚よ  どうして・・   」
「 さっき 飾っているときに思ったんだけど  あと 3枚 気が向いたときにでも 描いてくれないか  」
「 どうして  ・・ ・  こんなに あるのに・・  ・    」
「 こうして 壁に 二枚かざっておくだろ  毎月 その 1枚づつを取り替えていったら カレンダーみたいに チョンサに会える気がしたんだ  ちいちゃい子が どんどん大きくなって 前向いて笑ってたり ホラ 横向いてたりしてさ・・  」
「 右に掛けてあるのを そのまま左に移して掛けて 左に掛けてあつた絵を 次の絵に交換して 右に掛けるんだ  」
「 そうすると 1年中 先月のチョンサと いつも違った顔のチョンサに 会えるじゃないか だから 13枚いるんだ  」
「 うん  あなた・・  わかったわ  描く  描くわ  あなた・・  ・  」
「 だけど 慌てて ムリして描かないで・・  なにも 急ぐ必要はないんだから  いいね   」
ヨンスは ミンチョルの顔を見て  ゆっくり 首を縦に振った
ミンチョルと ヨンスは 壁に飾った チョンサの絵を 食い入るようにいつまでもみつづけた
やがて 二人は布団に入り 横になって 顔を向き合った
1ケ月半振りに 共にする 一緒の布団の中だ
お互いの 息づかいと 体温が伝わってくる
しかし 今夜は なんだか 壁に掛けられた チョンサに 見つめられているような気がした
久しぶりに感じる この人の 匂い・・  ・
わたしにしかわからない この人だけの匂いがある・・  愛する人 愛してくれている人が 隣に居る 幸せに侵った
二人は ただ 顔を見ているだけだった・・   それで 十分なくらい 満足していた
一々話さなくても お互いが考え 思っていることは きっと 同じだ  口に出し 話す必要などはなかった
やがて 二人は 心地よい 眠りの中へと 入っていった・・ ・
 ・ ・・   遠くで  カタカタ と なにやら音がする

朝だ !!!  ヨンスは深い眠りにつき 寝過ごしてしまったようだ
壁の チョンサの絵に向かって 「  おはよう  」 の挨拶をし 慌てて着替え 台所に向かった
ソンチュンが座って新聞を読んでいる  ミンチョルは歯をゴシゴシ磨いている
「 おはようございます  」  
「あぁ  おはよう  」  
「  ヨンス  おはよう 」  
「 お姉さん オハヨウ 」
すべて朝食は ミンジが すでに用意していてくれた
「 あっ おねえさん 顔を洗って歯を磨いたら 食事にして  」   
「  ミンジ・・  ご め ん・・  」
「 なによー 何謝ってんの?  おねえさんたっら  」
「 そうだよ ヨンス 朝から ごめん は いかにも君らいいが 何も気にしなくっていいんだ  」
「 今日から当分の間は 君は 君の体のことだけを考えてくれればいいんだ  」
「 父さんも 僕も  みんな家事の役割は決めて有るんだ だから 君は何も 心配なんてしなくっていいんだ 」
「 そうよ おねえさん それが おねえさんの 一番大事な仕事でしょ  忘れないで  ね お兄ちゃん 」
「 ねえ  お父さん  」   「 うん  その通りなんだ ヨンスさん 」
「 今回の 流産は わしたちの責任だ  ヨンスさんに随分苦労を 又々掛けさせてしまった 反省してるんだ 」
「 いいえ  そんなことは・・・    」
「 いいや わしたちは ヨンスさんに任せすぎで 頼りすぎだった 骨身に染みてよくわかった 甘えすぎていたんだ 」
「なぁ ミンチョル 」  
「 そうだ  いままで 悪かった 父さんの言う通りだ ヨンス  」
ミンチョルは 朝食を終え 仕事に向かう時間が 訪れてきていた
「 今日は 父さんが 一日中 家に居るから 何かあったら 父さんに言うんだよ  」
「 ミンジ  そろそろ 行こうか  」  朝は毎日バス停まで ミンチョルはミンジを乗せて行っている
「 じゃ 行ってくるね  」
「 あっ それから なにか あったら 僕の携帯に電話するんだよ 」 ミンチョルは 同じようなことを何度も言った
家に居てくれるのはうれしかったが ヨンスが心配で たまらなかった

行ったり来たりしながら ミンチョルは ミンジと 出掛けて行った..........
........ 50分ほどで BMCの会社に到着した
驚くような 花束の飾りで ミンチョルの社長室は 飾られていた
ミンチョルは その飾りの凄さに 仰天した
「 室 長ーー !!!   おめでとうございま~す  !!!  」  社員のみんなが 声を合わせたように 一斉に言った
「 奥様が やっと退院なされたようで これは みんなの気持ちです  」  代表して キチャンが 言った
キュソクも 主任も みんなが 拍手をして ヨンスの退院を 歓迎してくれていた
二十数人もの 気心の知れた社員達が 社長室に入っていた
「 どうして  どうして  君たちが そんなことまで知っているんだ 僕は 僕は 誰にもそんな話などしてないぞ  」
みんなが クスクス 口に手をあてて 笑った
「 はい はい 誰も聞いてはおりません  だけど  室長の顔には そう書いてありました  」 と 主任が言った
「 あれだけ ハッキリ書いてあったら 誰にだって わかりますよ  ねっ 室長  」 と ウインクした
実は 顧問の父 ソンチュンが 先日会社を覗いた時 つい 心配で 口を滑らせてしまっていたのだ・・  
内心 ミンチョルは 飛び上がりたいほど うれしかった・・

・・ ・ おだやかで 幸せな 数日が過ぎていった
社長室の コーナーの テーブルに 置かれている 
白や 桜色の 花びらを開き 美しくも 華やかに 咲き誇った 色とりどりの
ミンチョルとヨンスの誕生花  ” 桜  草 ” を ボーッ と 無心で眺めていた・・ (花言葉=青春の希望と苦悩)
rrrrrrrr トゥルルーん rrrrr  トゥルル ーーん rrrrrr  トゥルルーーん  
社長室の 電話が鳴った・・ ・  社外からの 表示ランプが点灯している
 一瞬 ミンチョルは もしや と思い ドキッ とした
「 はい  もし  もし  ミンチョルです  」
「 あぁ もし もし ヨムスンソウル大学病院の ソン・ギュトンですが ・・ ヨンスさんのご主人ですね  」
「 あ 先生ですか  いつも ヨンスが大変お世話になっています 又 先日までの入院でも 又々お世話をかけてしまい  ありがとうございました  」  
ミンチョルは電話にもかかわらず  つい 立って 御礼を述べ お辞儀をしていた
「 それで 僕に 先生から電話してくださるとは 何か あったのでしょうか?  」
「 実は 前々から私自身で 一人悩んでいたのですが とうとう  私も 心が 重くなってしまいました・・  」
「 そこで ご主人の あなただけに お話がしたいのですが・・  ・  」
「 え  いったい なんでしょう?  」
「 電話では 話せません  電話で話すようなことでも ありませんから・・  」
「 あなたも お忙しい お方だから 都合の付く日を考えてから わたしに 直接連絡してください  」
「 はい わかりました 早速都合を付けるようスケジュールの調整をしますが ヨンスは居ない方がいいのですか? 」
「 はい  あなた 一人できてください  奥様には このことは言わないでください  」
「 ど どうしてですか?  びょ 病気のことでしょうか? ・・    ・・・  」
「 細かいことは 言えません  兎に角 会ってから お話し しましょう  」
「 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・・・・・  わ か り ま し た ・・・・・・・  
ヨンスに言ってはいけません・・ ・ と言われたことが ミンチョルには 苦しいことだった
すぐにでも 飛んで行って 聞きたい気持ちにせきたてられた
忙しい お互いの 都合と時間が マッチしなければ 叶わないことでも あった

家に帰って リビングに誰も居ない時 なにげなく ミンジが言った
「 お兄ちゃん また なにか あったの ・・ 」
「 ん・  どうして ・・  」
「 だって 折角 おねえさんが帰ってきたのに おねえさんが居ないとき 寂しそうな 暗い顔してるじゃない  」
「 そ そんなことはない そんなことは ・・  」  
ミンジは それ以上 何も言わなかった

・・ そんな数日を送りながら やっと ソン教授との アポ調整がとれた
はやる気持ちで 松波区にある ヨムスン大学病院へと 車を飛ばした
時間帯か いつもは混んでいる道路がすいていて スムーズに抜けられた
おりよく 病院の駐車場も 入れ代わるように 都合よく 1台分が 空いた
教授室の 前まできた・・

コン コン コン コン ノックして 教授室の 部屋に入った
ソン教授が 待っていたかのように 静かに 手でどうぞ とソファーに招いた
ミンチョルは いったい なにを 言われるのかと 緊張していた・・
そして 勧められるがまま ソファーに腰をおろした
「 走ってみえたようですね  ずいぶん 息が切れていますよ  さ 冷たい  アイスコーヒーを どうぞ  」
ミンチョルは コップの半分ほどを 一気に 飲んだ

「 さっそくですが  僕だけに話というのは・・  ・  」
「 えぇ その件なのですが・・  随分わたしも悩みましたが ご主人にだけは 打ち明けておこうとおもいましてね 」
「 それは いったい どういうことなんでしょうか ? 」
「 実は 奥様のことなのですが・・   」
「 わたしは いまの 奥様には よけいなことで ショックを 与えたくないのです ・・  」
「 はい おっしゃる通りで  僕だってそれは 同じです  」
「 さっそくですが 移植後 いまのところ骨髄がうまく生着して 再発の危険性は 極端に低くはなってきています ・・  
「 慢性の 白血病の移植手術としては 大成功の部類なのですが・・   」
「 はい ・ ・  ・ ・ ・・・・・・・・        」
「 わたしたちなりに 最新の療法を導入して 移植前に万全を期して 全身の放射線治療を心がけたのですが・・
「 残念な事に・・ ・  奥様の 卵巣細胞は・・  すべて 死滅していました ・・ ・
「 どういうことか わかっていただけますね・・    妊娠ができない  ということです・・   」
「 ・ ・  ・ ・ ・・・・・・・・        」  
ミンチョルは 返事ができなかった
「 実は・・ 先日の流産も あの時点での 奥様の精神的な打撃を考え 真因を言うのを避けましたが・・
「 というより・・  わたしには とても言えませんでした・・  ・
「 わたしは 難病と闘いつづけ 弱っているヨンスさんに 矢筒の矢を次々と 射って 急所を刺し通し 平安までを剥奪してしまい さらに踏みにじるようなことで 命の輝きを奪い去って つみとってしまうようなことはできませんでした・・ 」
「 2ヶ月半ちかくも 奥様のおなかの中に宿ったのは 信じられないことで 奇跡に近いことで・・ 」
「 極わずかな卵巣細胞が 移植後 二年以上も残って 生きつづけ 最後の 奇跡を呼び起こしたのでしょう・・ 」
「 しかし 胎内とはいえ あれ以上の 成熟は 限界だったようです・・ 」
「 ・ ・  ・ ・ ・・・・・・・・        」
「 しかし  これからは  それすらも もう ありえないことなのです・・ 」
「 わたしの力不足で まことに 申し訳ありません ・・  ・   」
「 ・ ・  ・ ・ ・・・・・・・・        」
「 先生 先生  どうぞ 頭を おあげになってください  」
「 先回入院していただいた時の 再検査による精密診断で すべて明らかとなりました・・  ・ 」
「 ・・ ・ 僕は ヨンスの命を 助けていただけただけで 十分感謝をしています   」
「 ・・  ・ そんな そんな 贅沢なことまで 僕は 僕は 望んで いません・・  」
「 そうですか・・  あなたに そう言っていただけると わたしも 少しは気持ちが楽になれそうです 」
「 先生に責任なんか 少しも ありません・・   僕は 感謝こそすれ 責める気持ちなどは 毛頭 ありません 」
「 あなたに わかっていただけたようで わたしも スッキリしてきました ・・ 」
「 そういえば もうじき あれから 三年が経ちますね・・
「 いずれ 奥様にも 本当のことを 伝えなければなりませんが 今はまだ その時期ではないのです・・ 」
「 三年も経てば ほぼ安全圏に入ったと言っていいでしょうが・・  三年から 五年が その後の病状を左右してしまう 大きな節目でもあるのです・・ 」
「 奥様に 余計な心労をかけて せっかく高揚して来ている気持ちを めげさせたくは ないのです・・ 」
「 奥様の気持ちが  萎えてしまうこと・・  それが いまは一番怖いことなのです・・ 」
「 漆黒の暗闇に引きずり込んで 幸福が 何であったかさえを忘れ 命の輝きを 無くされてしまうと・・ 」
「 体内の あらゆる細胞に 悪影響を及ぼし 悪く 働きかけてしまいますから・・   」
「 先生が言われたこと 大変よくわかりました  先生も さぞ苦しかったこととお察しいたします  」
「 僕たちのために そこまで気をつかっていただき ありがとうございました  」

ミンチョルの 頭と心のなかは複雑だったが・・  そういうしか 言葉がみつからなかった・・  
あれほど ” 家族の家 ” の絵に 憧れを抱いていたヨンスに 死刑宣告を言うようなものだ・・
それを一番良く知っている ミンチョルに 言えるはずもない 酷なことだった・・

ミンチョルは 窓の外に 目をやった・・  ・・・

創作続編 ・第29話・・・・・ 『 陽  光 』3-2
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  by raymirainya | 2008-12-30 17:31 | 創作続編29-3-2

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