不毛地帯

山崎豊子ってひと、その原作者のそこしれない魅力にひかれる

大正末期の13年、大阪生まれ、

本名は杉本

京都女子大国文科卒、毎日新聞社学芸部副部長

井上靖に記者としての訓練をうけていたとか

そして、若干34才で書き上げた「暖簾」、翌年の、「花のれん」

だけに、なにげに近畿関西圏、大阪を舞台ベースに、

生身の目で見、身近に触れて体感してきたであろう、大阪船場商人の貪欲ないきざま

冷たい仕打ちとさいなまれる扱い、生まれ出る反骨精神と、墳どうり

戦中時代と、敗戦した国の迫真に迫る生き残り方やら発展、成長の姿

からめた、ゆれうごきうごめきあう人間模様と、その葛藤

日々刻々と、急激に変化成長を遂げてゆく、戦後の資本主義社会とその構造

老舗の大店やら巨大な組織社会、大東京やら世界中のあらゆる国々へと大胆に飛躍してゆくストーリー展開がめだつ

からなのか、描写のスケールが、どぎもをぬくほど壮大だわ

何十年も前に描ききった、その度量、繊細で緻密な読みと計算、その豊富な知識見聞の広さ大きさ、きわだつ感性フィーリング

すんげぇなぁと、感嘆してしまう

このひとって、ほんとにあの大正時代の古い時代に生まれた女性なのって

男中心帝国主義社会で、女性は子供のころから家を助けるため身売りされたり、幼いころから働きに出されてたり、今とちがって卑下して扱われてたし、女性は学校にいかれないもの、せいぜい小学校に行かせてもらえばおんのじの時代

あの時代にって、考えられない

こういうひとも、いたんだぁなぁ

ほんとにごく一部の恵まれた家庭環境の育ち、郡を抜いたポテンシャル、素質の持ち主だとおもう

にしても、このひとの能力、やっぱ、すんげぇ

白い巨頭、華麗なる一族、沈まぬ太陽、運命の人、大地の子、二つの祖国、女系家族、暖簾、暖簾花のれん、女の勲章、ぼんち、しぶちん、仮想集団ムッシュクラタ、花紋、などなど

今回の、不毛地帯

2クールもの長いドラマ

半年間ほど、テレビでみる番組ができた

いまは、何一つテレビでみるものはない

それほど、どの局も、馬鹿げたもののラッシュ、オンパレード

から、みない

テレビの時代は、用なしで、ほとんど終わってるザマ

その中で、壮大に描かれる今回の作品

にしても、山崎豊子って、どうしてあんなに男社会が、生々しく描けるんだろう

正と悪

巨大な組織社会

政治の裏側と、それらを取り巻く政治家やらエリート官僚たち

戦争時代と、その後の焼け野原の飢餓社会

突然襲った統制経済と、その後の自由経済

アメリカ占領下からの独立

その後のめまぐるしい

がむしゃらな右肩上がりばっかの、しゃにむな各種の産業界

航空、繊維、相場、自動車、製鉄などなど、レパートリーは膨大に多岐だし

この人の、ノウハウやら捜索研究って、ほんと、うなるわぁ

すんげぇなぁ

強者と弱者

それぞれが奏でだす、さまざまな生きざまと、人の一生

権力、異性、取りまき渦ず動めく周りと環境、生い立ちと生きざま、くわえて欲望と金欲におぼれる、どろどろした人間模様

運命だとか、宿命などは掃き捨てて

逆境に、敢然と立ち向かう

己を信じぬこう、貫こうとするがうえの、とまどい迷う正義感と挫折

時代が時を刻みながら、次へとバトンしてゆく流れ

が、ベースは、曲折、右往左往しながらも

対立軸の鮮明化と、正しい者が、心底頑張りぬいた者が、最後にはスポットを浴びるという結末のシナリオ

読者それぞれに投げかけた、考えさせられる、メッセージだけを残して

どれもこれも、重厚感があって、みごと

やっぱ、脚本と演出とで、ほとんどが決まる

いいものは、いいわ049.gif


2009年10月16日(金)・・・薄曇り・・・23℃~16℃
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  by raymirainya | 2009-10-16 12:18 | 独 り 言(つぶやき)

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